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積分区間に三角関数sinθを含む定積分

◆第問目!

【 数Ⅱ : 難易度 ★★ 】
  次の等式が成り立つ\(\hspace{1pt}\theta\hspace{1pt}\)の値を求めよ。ただし、\(\theta\hspace{2pt}\)は\(\hspace{2pt}0 < \theta < \pi\hspace{2pt}\)とする。 $$ {\int_{-\sin \theta}^{\sin^2 \theta}|x| dx = \frac{3}{8} }$$

絶対値記号は、中身が正か負かで場合分けをすることで外すことができます。 $$|x| = \begin{dcases} x & ( x \geqq 0 ) \\ -x & ( x \lt 0 ) \end{dcases} $$

本問は積分区間が三角関数で表されています。

積分区間の\(\hspace{1pt}-\sin \theta\hspace{1pt}\)が負、\(\sin^2 \theta\hspace{1pt}\)が正であることから、積分区間を分割して絶対値記号を外します。

【答え】
  \(\displaystyle\theta = \frac{\pi}{4}\hspace{1pt},\hspace{1pt}\frac{3}{4}\pi\hspace{1pt}\)
 

【解答のポイント】
絶対値記号は、中身が正か負かで場合分けをすることで外すことができます。 $$|x| = \begin{dcases} x & ( x \geqq 0 ) \\ -x & ( x \lt 0 ) \end{dcases} $$

本問は積分区間が三角関数で表されています。

\(0 < \theta < \pi\hspace{2pt}\)であることから $$ \begin{aligned} 0 < & \sin^2 \theta \leqq 1 \\[1em] -1 \leqq & -\sin \theta < 0\\[1em] \end{aligned} $$であるため、積分区間を分割して絶対値記号を外します。


 

【解答】
 問題 : 『等式\(\displaystyle\hspace{2pt}\int_{-\sin \theta}^{\sin^2 \theta}|x| dx = \frac{3}{8} \hspace{2pt}\)が成り立つ\(\hspace{1pt}\theta\hspace{1pt}\)の値を求めよ。ただし、\(\theta\hspace{2pt}\)は\(\hspace{2pt}0 < \theta < \pi\hspace{2pt}\)とする。』

 

関数\({\hspace{1pt}f(x)=|x| \hspace{2pt}}\)の絶対値記号を外すため、積分区間によって場合分けします。

\(\hspace{1pt}0 < \theta < \pi\hspace{2pt}\)であることから $$ \begin{aligned} 0 < & \sin^2 \theta \leqq 1 \\[1em] -1 \leqq & -\sin \theta < 0\\[1em] \end{aligned} $$ となります。

よって、積分区間\(\hspace{1pt}[-\sin \theta , \sin^2 \theta]\hspace{1pt}\)を以下のように場合分けします。

 [1] \( -\sin \theta \leqq x \leqq 0\hspace{1pt}\)のとき
$$ |x| = -x $$

 [2] \( 0 \leqq x \leqq \sin^2 \theta \hspace{1pt}\)のとき
$$ |x| = x $$

したがって、等式の左辺の定積分は

$$ \begin{aligned} \hspace{10pt}& \int_{-\sin \theta}^{\sin^2 \theta}|x| dx \\[1em] &= \int_{-\sin \theta}^{0} (-x) \hspace{1pt}dx + \int_{0}^{\sin^2 \theta} x \hspace{1pt}dx \hspace {10pt} \\[1em] & = \left[-\frac{1}{2}x^2 \right]_{-\sin \theta}^0 + \left[\frac{1}{2}x^2 \right]_{0}^{\sin^2 \theta} \\[1.0em] & = \frac{1}{2}\sin^2 \theta + \frac{1}{2}\sin^4 \theta \\[1.0em] \end{aligned} $$

と求められます。

上式が\(\displaystyle\hspace{2pt} \frac{3}{8}\hspace{2pt}\)となるときの\(\hspace{1pt}\theta\hspace{1pt}\)を求めると

$$ \begin{aligned} \hspace{10pt}\frac{1}{2}\sin^2 \theta + \frac{1}{2}\sin^4 \theta & = \frac{3}{8} \\[1em] 4\sin^4 \theta + 4\sin^2 \theta - 3 & = 0 \cdots (1) \hspace {10pt} \\[1em] \end{aligned} $$

ここで、\(\sin^2 \theta = t\hspace{2pt}\)とおくと、\(0 < t \leqq 1\hspace{2pt}\)となります。\(\hspace{1pt}(1)\hspace{1pt}\)式を\(\hspace{1pt}t\hspace{1pt}\)で置き換えると $$ 4t^2+4t-3 = 0$$ となります。\(\hspace{1pt}t\hspace{1pt}\)について解くと、解の公式から $$ \begin{aligned} t & = \frac{-2 \pm \sqrt{4+12}}{4} \\[1em] & = \frac{-2 \pm 4}{4} \\[1em] & = \frac{1}{2} \hspace{1pt}, \hspace{1pt} -\frac{3}{2}\\[1em] \end{aligned} $$

ここで、\(0 < t \leqq 1\hspace{2pt}\)を満たす解は\(\displaystyle\hspace{2pt}t = \frac{1}{2}\hspace{2pt}\)となります。

\(\sin^2 \theta = t\hspace{2pt}\)であることから $$ \begin{aligned} \sin^2 \theta & =\frac{1}{2} \\[1em] \sin \theta & = \pm \frac{1}{\sqrt{2}} \\[1em] \end{aligned} $$

ここで、\(0 < \sin \theta \leqq 1\hspace{2pt}\)を満たす解は\(\displaystyle\hspace{2pt}\sin \theta = \frac{1}{\sqrt{2}}\hspace{2pt}\)となります。

したがって、\(\displaystyle\hspace{2pt}\sin \theta = \frac{1}{\sqrt{2}}\hspace{2pt}\)を満たす解を\(\hspace{2pt}0 < \theta < \pi\hspace{2pt}\)の範囲で解とくと、\(\displaystyle\theta = \frac{\pi}{4}\hspace{1pt},\hspace{1pt}\frac{3}{4}\pi\hspace{1pt}\)となります。
 

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