【答え】
(1) 102415
(2) 512459
【(1)の解答】
問題 :『12本のうち当たりが3本入っているくじから1本を引き、結果を確認して元に戻す操作を5回繰り返す。
当たりを引くと+3点、はずれを引くと−2点であるとき、点が10点になる確率を求めよ。』
まず、くじを5回引くとき、当たりをm回、はずれを5−m回引くとすると、得点が10点であるとき、以下が成り立ちます。
3×m−2×(5−m)=10
上式をmについて解くと
3m−2(5−m)5mm=10=20=4
となります。
したがって、当たりを4回引くと、得点が10点となります。
くじを1回引いたときに、当たりを引く確率は123=41となります。
よって、くじを5回引いたときに、当たりを4回引く確率を反復試行の確率の公式から求めると
5C4(41)4(1−41)5−4=5C4(41)4(43)=5×453=102415
以上から、くじを5回引くとき、得点が10点である確率は102415となります。
【(2)の解答】
問題 :『12本のうち当たりが3本入っているくじから1本を引き、結果を確認して元に戻す操作を5回繰り返す。
当たりを引くと+3点、はずれを引くと−2点であるとき、点が0点以下になる確率を求めよ。』
まず、くじを5回引くとき、当たりをm回、はずれを5−m回引くとすると、得点が0点以下であるときに次の式が成り立ちます。
3×m−2×(5−m)≦0
上式をmについて解くと
3m−2(5−m)5mm≦0≦10≦2
となります。
したがって、当たりを引く回数が2回以下のとき、得点が0点以下となります。
ここで、当たりを引く回数が2回以下となる事象は
・[1] 当たりを引かない
・[2] 当たりを1本引く
・[3] 当たりを2本引く
という3つの事象の和事象となります。
・[1] 当たりを引かない確率
くじを5回引いたときに、当たりを引かない確率を反復試行の確率の公式から求めると
5C0(41)0(1−41)5−0=5C0(43)5=1×4535=1024243
以上から、くじを5回引くとき、当たりを引かない確率は1024243となります。
・[2] 当たりを1本引く確率
また、くじを5回引いたときに、当たりを1本引く確率を反復試行の確率の公式から求めると
5C1(41)1(1−41)5−1=5C1(41)(43)4=5×4534=1024405
以上から、くじを5回引くとき、当たりを1本引く確率は1024405となります。
・[3] 当たりを2本引く確率
また、くじを5回引いたときに、当たりを2本引く確率を反復試行の確率の公式から求めると
5C2(41)2(1−41)5−2=5C2(41)2(43)3=10×4533=1024270
以上から、くじを5回引くとき、当たりを2本引く確率は1024270となります。
ここで、『当たりを引かない』、『当たりを1本引く』、『当たりを2本引く』という3つの事象は互いに排反であるから、求める確率は
1024243+1024405+1024270=1024918=512459
となります。
したがって、点が0点以下になる確率は512459と求められます。
【関連するページ】
・反復試行の確率