【解答のポイント】
y=sinx,y=cosxのグラフを描くと、回転する部分がx軸をまたいでいることが分かります。
x軸をまたいでいる部分の回転体の体積を求めるときは、y<0となる箇所をx軸で折り返した部分を含めて回転体を考えます。
区間[a,b]において関数f(x)≧g(x)≧0であるとき、この2つの曲線とx=a,x=bによって囲まれる部分をx軸の周りに回転させた回転体の体積は
と求められます。
【解答】
まず、y=sinx,y=cosxの交点の座標は
x=4π,45π
となります。
y=sinx,y=cosxのグラフを描くと以下のようになります。
ここで、上図からy=sinx,y=cosxはx軸をまたいでいるため、y<0となる箇所をx軸で折り返した部分を含めて回転体を考えます。
以下に、y<0となる箇所をx軸で折り返した部分を含めた図を示します。図中の黄色に塗られた部分が回転すると考えて積分します。
上図から、回転する部分はx=43πで対称となっていることが分かります。
そのため、区間[4π,43π]で求められる体積を2倍して全体の体積を求めます。
以上から、回転体の体積は以下のように求められます。
と求められます。
(上記の計算過程には半角の公式
sin2x=21−cos2x
cos2x=21+cos2xを使用しています。)