【解答】
x3≧3x2−4の右辺を左辺に移項した
x3−3x2+4≧0
を証明することで、元の不等式を証明します。
不等式の左辺をf(x)=x3−3x2+4とおいて、x≧0における関数f(x)の最小値が0以上であることを示します。
f(x)=x3−3x2+4のとき
f′(x)=3x2−6x
となります。
f′(x)=0 を解くと
3x2−6x3x(x−2)=0=0
よってx=0,2となります。
ここで、x=0,2の前後における f′(x) の符号の変化を調べます。
f′(x)=3x(x−2) より
x<0 のとき f′(x)>0
0<x<2 のとき f′(x)<0
x>2 のとき f′(x)>0
となります。
よって、関数f(x) は x=0 で極大値、x=2 で極小値をとります。
以上から、増減表を作ると 以下のようになります。
上記の増減表から、f(x)=x3−3x2+4のグラフは以下のようになります。
以上から、x≧0における関数f(x)=x3−3x2+4の最小値は0となります。
したがって、x≧0のとき
x3−3x2+4≧0
すなわち
x3≧3x2−4
が成り立ちます。